エンジンオイルの選び方

エンジンオイルには様々な種類があり、愛車に合った適切なものを選ぶ必要があります。
選択を間違えてしまうと、車本来の性能が発揮できないばかりか大切な愛車のエンジンに致命的なダメージを与えてしまうことにもなりかねません。

まず最初に、必ず新車で購入した時のオイルの粘度を確認しましょう!

オイルにはサラサラなものからねっとりとした粘度の高いものまで様々な種類があります。
車種によって適切なオイルの粘度が決まっており、車種やお住まいの地域の気温、使用条件などで選ぶものが変わってきます。
自動車メーカーは外気温による使用粘度を車の取り扱い説明書に記載しているので、それらを参考にするのも良いでしょう。

一般的に、エコカーに使われることの多い0W-20、0W-16を指定する車が増えてきており、アメリカやヨーロッパ産の車には0W-30、5W-30、5W-40が使われることが多い傾向にあります。
粘度によってそれぞれメリット・デメリットがあるので、しっかりと把握しておくことも大切です。

オイルの粘度を見極めよう

オイルの外ラベルに「○W-○○」と書かれています。
これはオイルの硬さ(サラサラかねっとりか)を表しています。
「○W」の部分は低温時の粘度指数、ハイフン後の数字は高温時の粘度指数を表しています。

「W」は冬(Winter)の略で、ここの数字が0W、5W、など小さいほどサラサラのオイルということを表し、ハイフン後の数字が高ければ高いほど粘度が高いねっとりとしたオイルということになります。

メリット・デメリット

低粘度(サラサラ)

【メリット】
・低温での始動性が良い
・燃費向上に役立つ

【デメリット】
・エンジンの保護性能は高粘度オイルより弱い

高粘度オイル(ねっとり)

【メリット】
・高温でもエンジンをしっかりと保護してくれる
・静寂性に優れている

【デメリット】
・燃費は低粘度オイルの方が良い

ベースオイルにも種類があります

エンジンオイルはベースとなるオイルに各オイルメーカーが様々な添加剤などを追加して合成されます。

■化学合成油
不純物を含まず、劣化しにくいという特徴があります。
メーカーによっては「フルシンセティック」「全合成油」「全化学合成油」と表記されることもあります。

■部分合成油
化学合成油と鉱物油をバランスよくブレンドしたもの。
メーカーによって「セミシンセティック」「パートシンセティック」と表記されることもあります。
※エクソンモービルは「化学合成油」と「部分合成油」を分類せず、まとめて「合成油」としています。

■鉱物油
不純物を取り除いて精製しています。
比較的安価で流通しており、メーカーによっては「スタンダードオイル」と表記されています。

オイル選びに迷ったらプロにアドバイス求めるのが安心です。
間違ったものや合わないものを選んで愛車にダメージを与えてしまわないよう、オイルは慎重に選ぶようにしましょう。